M-9 モーターとの闘い 3-3 (超音波洗浄機編)
シリーズものは内容が少し違っても、枝番「1」のところに分類してあります。
ショートした「M-9 モーターとの闘い」最終章です。
「よし、やるかっ!」
伸びをするために、勢いよく手を上げた時です。
何かが指先に引っ掛かりました。
パンタグラフの先が外れました。
「こういうの、止めようぜぇ~」
ただでさえ仕事で疲れているのに、夜中に細かい作業してるんですよ。
なんで、さらに細かいこと、させるんですか?
7分14秒の格闘後、無事、元のさやに納まりました。
「あ~、疲れた。さぁ~、やるか・・・」
気分転換に通電加工をしながら、考えていたことがあります。
というよりも、それ以外に道はありません。
これでダメなら「買い替え」です。
すがるような気持ちで水を入れ、コンセントを差し込みます。
そう、「超音波洗浄機」です。
水を貼った中に、パーツクリーナーを入れた容器を置きます。
間違っても、モーターをそのまま水の中に入れてはいけません。
細かい振動で、汚れが落ちていく性能の機械。
使われるのはメガネなどが多いですが、きっと使えるはず。
すがるような気持ちを込めて、スイッチを入れました。
待つこと3分。
遊んでいる時の3分は短いですが、この3分はとても長く感じました。
モーターを取り出した後は、こんなに濁っていました。
それだけ、汚れが出たと考えられます。
表面の文字もさらに薄くなっていましたが、それだけではないことを祈りました。
恐る恐るレールに乗せ、電気を流します。
「お・・・・」
本当にホッとすると、言葉も出ないですね。
疲れに疲れ、写メすることすら、忘れる始末。
時間を見ると、朝、四時半を回っていました。
今日は少し寝坊しそうです。